かめの徒労録

主にスマブラ関連について書いています。

【近視矯正】ICL手術、レーシック手術のどちらを選べば良いか迷っている人へ

こんにちは。
普段はゲーム配信をしたり、合唱したり、本を読んだりしている27歳男性、Hinawo(ひな)といいます。

 

最近、近視矯正手術を受けたのですが、ICL(眼内コンタクト)手術とレーシック手術でかなり迷いました。色々考えた結果レーシック手術を受けたのでその経験を記しておこうと思います。

 

僕はこういう記事を読むとき、「どこに結論があるねん!」って突っ込みたくなる派なので、先を読まないとわからないかもしれませんが、結論だけ置いておきますね。

①ネットの情報も大事だけど、お医者さんの話も実際に聞きに行くべき。
手術をする、しないの判断は話を聞いてからでも大丈夫。
③ICL手術、レーシック手術どちらにも"リスク"はある
人それぞれの眼に合った手術があり、場合によってはどちらでも良いこともある。
⑤僕はレーシック手術を受け、視力は0,1から1.5まで回復しました

 

 

2021年4月現在、世界では新型コロナウィルスが蔓延し、日本ではワクチンの接種が開始されています。早くマスクなしで外出できるようになるといいですね。

 

こんな情勢なので外出することも減り、人に会うことも減ったので、いい機会だと思い、眼鏡を外したいなーと思い「ICL(眼内コンタクト)手術」「レーシック手術」についてある程度ネットで調べて、実際に品川近視クリニックへ話を聞きに行きました。

 

ーーーーーーーーーーーー知っている方は飛ばしてくださいーーーーーーーーーーーー

まずはネットでざっと調べた内容について、

レーシック手術:眼の角膜をレーザーで削ることで屈折を矯正する。角膜を削るので不可逆的で、近視戻り(再び目が悪くなること)が発生した場合には更に角膜を削り矯正することが必要。

ICL手術:眼の虹彩と水晶体の間にコンタクトレンズを挿入し屈折を矯正する。角膜を削る必要がないため可逆的。レーシック手術より高額にはなるが安全性が高い。近視戻りが発生した場合の記述は比較的新しい技術のためか見当たらなかった。

オルソケラトロジー:勉強不足なので割愛しますが、夜、角膜の形状を矯正するコンタクトレンズを着け、朝コンタクトレンズを外し、日中は裸眼で生活できる矯正方法とのこと。私はこの作業が面倒だと感じた為、選択肢には入りませんでした。2021年末には新たな近視矯正方法が開発されるとのニュースを見ました。こちらもチェックしてみてください(クボタメガネ)。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

こうしてみると、ICL手術のほうが安全のように感じられます。実際僕はお医者さんに話を聞きに行くまで「ICLの手術を受けに行きたい」と思っていましたし、2021年2月末に近視クリニックへ電話をかけたのですが、その時も自信満々に「ネットでざっと調べてみたのですが、今のところはICL手術に興味があります!」なんて言ってしまいました。クリニックの電話対応者さんからしたら『何も知らないのに』と苦笑いモノですね笑。

2月末に検査予約の電話を入れたのですが実際に検査を受けられたのは4月上旬でした。恐らくコロナウィルスが蔓延している中、同じことを考えている人は多いのでしょう。1ヶ月の待機の末、品川近視クリニック梅田店へ眼の検査へ行きました。

 

検査内容については長くなりますが詳細を書いておきますね。
読み飛ばしてくださっても結構です。

 

ーーーーーーーーーーーーーーここから検査内容の話ーーーーーーーーーーーーーーー

クリニックの最寄駅はJR大阪環状線の福島駅、そこから徒歩で8分くらいのところの大きなビルの3階へ。ICL手術を受ける場合、眼内コンタクトレンズの発注のために前金で20万円が必要とのことで、20万円が入った封筒をカバンに背負い、内心ドキドキで向かいました。

 

ビルの3階、エレベーターから降り受付へ。受付よりも手前でスタッフさんから手指の消毒をお願いされたので、設置されてあるアルコール消毒機で消毒、消毒できたら青いシールを目視できるところに貼り付けられました。コロナだもんね、徹底してていい感じ。

そのまま受付へ。「予約していました○○です」と言うとスタッフさんが「お待ちしておりました。初診の場合いくつかアンケートに答えていただきたく、こちらの用紙に記入していただけますか?」と4枚ほどのアンケート用紙をいただいたので、近くの椅子に座りアンケート用紙に記入していく。(この時、ICL手術についての資料をいただいたので目を通す。大体はネットで見たとおりの内容だったので割愛。)

 

アンケートの内容は以下の通り
・新型コロナウィルスについて、発熱などはあるか
・目について今まで手術経験があるか、病気になったことはあるか
・現在服用中の薬はあるか、治療中の病気はあるか
・このクリニックに来た理由、どのようにして知ったか

アンケート用紙に記入し、受付へ提出。スタッフさんから「しばらくお待ちください。手持ちのお荷物はロッカーがありますのでそちらをご利用ください。」と言われ、ロッカーに荷物を入れ、椅子に座って待機。
約10分後、「○○様、こちらへお越しください。」と呼び出された。

 

凄いイケメンなスタッフさん「それでは、今から検査をしますので私についてきてください。」とのこと。何かデキる営業マンにいそうな感じの眉毛キリッと眼力強めな方でした笑。
検査の内容としては、
・明室検査
 -内皮細胞検査
 -屈折検査
 -眼圧検査
 -角膜形状検査
 -視力検査
・暗室検査
 -角膜収差検査
 -角膜形状検査
・その他
 -屈折検査
 -角膜厚検査
と、ごちゃごちゃと書いてしまいましたが、被検査者の経験から言うと「視力検査」「角膜厚検査」が大事だと感じました。また検査時間は2時間くらいあり、検査の途中でスタッフさんに相談したり質問したりもできます。質問は深掘りしていくと知らない専門的なことをいっぱい知れるので面白いです笑。

視力検査
みんな知ってる『C』のマークのヤツです。この時に乱視の矯正についても話を聞けました。僕は少ないのですが左目に乱視があることがわかりました(今までどちらの眼に乱視があるか知らなかった)。また、ここで初めて知ったこととしては、「乱視には方向がある」とのこと。乱視矯正用のレンズで確認したのですが、レンズの角度がズレると乱視じゃないところが逆に乱視になってしまうというリスクがあること、つまり、ICL(眼内コンタクト)の場合、眼内のコンタクトの角度がズレると乱視でない部分が乱視になる可能性があるということを知りました。レーシックでは乱視位置がズレる心配はないとのこと。

角膜厚検査
自分の角膜厚さを知れます。レーシック手術の場合は角膜をレーザーで削るので、ある程度の角膜厚さがないとレーシック手術ができないとのこと。自分は右目が530μm,左目が520μmほどで大体一般的な人と同じくらいはあったようです。レーシック手術では大体80μmほど角膜を削るので、削った後に400μm未満となる場合はレーシック手術には向かないと言われました。また、レーシック手術の再矯正が発生した場合には、また80μm削る必要はなく、調整程度で削るという話もここで聞くことができました。

 

この時点で、僕に限って言えば、ICL手術、レーシック手術のどちらも可能であるということを知りました。
ーーーーーーーーーーーここは複雑なので読み飛ばし推奨ーーーーーーーーーーーーー
自分の乱視が極微小であることから、乱視の矯正をせずともよく見えるようになるので、乱視の角度ズレリスクを考慮してICLでは乱視レンズを使わず、近視矯正だけ行い、必要であれば併用してレーシックで乱視を解消する方法もあるといった話や、そもそも角膜厚が足りているならレーシックだけで近視矯正と乱視解消をやるという話、ICLのみで近視矯正と乱視解消をやるという話、3つの案があると言われました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そもそも重度の近視の場合はレーシックで削る必要のある角膜が厚すぎるため、ICLでないと矯正ができないといったことがあったり、どちらも可能なのは割と恵まれていたのかもしれません。

 

検査終了後、女性スタッフさんに替わり、面談を行いました。すごく丁寧に対応してくださったのですが、たぶん最近入ったばかりの方なのか、教育係のような方が隣についていました笑。説明も書いてあることを声に出して読むだけだったのでちょっと不安でした。気になるところを逐一質問して、教育係さんから詳しい話を聞けてかなり納得でき、「まだICL手術かレーシック手術かで迷っている」と相談し、40分くらい話に付き合ってくださいました。とても親切丁寧な対応でした。

 

実際に品川近視クリニックにて話を聞いて分かった、ICL手術、レーシック手術それぞれのメリットとデメリット、およびリスクについては、

ICL手術
 -重度の近視、乱視についても矯正可能
 -角膜を削らないので可逆的な手術である
 -レンズは基本的に生涯使用可能で、劣化も発生しない
 -一度矯正したら裸眼で生活できる
 -何度でも矯正可能
 -乱視矯正レンズの場合、角度ズレが発生する場合がある
 -近視戻りが発生した場合は再度レンズの入替えが必要
 -挿入、取出しには相応のリスクを伴う(レーシックと同様)
 -ドライアイやハロ・グレアなどが発生する場合がある
 -眼内にコンタクトレンズを埋込むので異物感がある場合がある
 -レンズを用意するのに時間がかかる

レーシック手術
 -角膜に十分な厚みがある場合、近視、乱視ともに矯正が可能
 -乱視について角度ズレなどは発生しない
 -一度矯正したら裸眼で生活できる
 -レンズの用意が必要なく、希望すればすぐに手術可能
 -角膜を削るため、不可逆的な手術である
 -角膜を削るため、多くの回数の矯正は不可能
 -角膜を傷つけるため、相応のリスクを伴う(ICLと同様)
 -ドライアイやハロ・グレアなどが発生する場合がある

※相応のリスクとは、手術による傷で感染症やドライアイなどのリスクを差します。

金額について言い忘れていました。
プランにも依りますが、僕が悩んでいたプランはレーシック手術は42万円ICL手術は55万円でした。この値段は優待チケットを使用した値段で、特に友人からの紹介なしでも年会費無料の会員になればその場で優待チケットが得られ、利用できます
また、手術翌日、1週間後、3ケ月後、1年後・・・と定期的に検診もあり、手術費用の中に検査費用も含まれています

ーーーーーーーーーーーーーーここまで検査内容の話ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

自分はこれらのことを考慮しつつ以下の点から「レーシック手術+角膜強じん化」のプランを選択しました(このプランにも色々な組み合わせがありますが割愛)。感情的な部分も多いのであくまで参考程度です。
①できるだけ視えるようにしたいので乱視も矯正したい。乱視を矯正するならレーシックの方が向いている。
②ICL手術の「異物感」が怖い。目に衝撃を与えてレンズがズレたりしたら怖い。
③値段が10万円以上も安い。
④すぐに手術できる。
⑤自分は角膜の厚さも十分に有り、近視戻りが発生しても2回くらいは再矯正できると話を聞いた。10年の保証もあり、こちらの方が安心できそう。
⑤再矯正が必要になった時、ICLだとレンズを作り直す必要がある。

 

その一週間後、レーシック手術をするようにその場で予約を行い検査は終了しました。
ICL手術、レーシック手術でまだ迷う場合は帰宅して十分に考えてからでも回答できるようです。自分は電話をかけるのが面倒なタイプでしたので、スタッフさんに付き合ってもらいその場で決めました。

 

ーーーーーーーーここから手術の話(グロテスクな表現を含みます)ーーーーーーーー

一週間後、手術当日。
手術自体ほとんどしたことがないので、若干の緊張と怖さと共に家を出て電車でクリニックへ。もちろん巷ではレーシック手術をして失明した、などといった噂も流れているのですごく不安ではありましたが、眼鏡を外して裸眼で生活したい、という意思と小さじ一杯の勇気で向かいました。

クリニックの受付にて、手術の同意書などを提出して待つこと15分程。
「○○さま、こちらへお越しください。」と呼び出され、奥の方へ進んでいく。

 

「すぐにスタッフが来ますので、こちらでお待ちください。」と言われ革製の椅子に座って待機。1分も待たずに女性スタッフさんが来た。
「今から麻酔の目薬を差しますね。少し違和感があるかもしれませんが大丈夫ですので安心してくださいね。」と僕の下瞼を下に引っ張り、慣れた手つきで麻酔の目薬を差された。
「少ししたら麻酔が効いてきますので、そのままお待ちください。」と言われ、待つこと3分程で目がゴロゴロするような感覚に。
それから10分程だろうか、スマホなどはロッカーに入れているため時間感覚はよくわからないが、そのくらいの時間待機していたと思う。
「○○様、手術の準備ができましたので、こちらへどうぞ。」

 

言われるままについていくと、細長い廊下に薄白緑色の蛍光灯が光っていました。その左右に手術室があり、どうやら部屋によって行っている手術の内容が違うよう。
一番奥の右側の部屋に到着すると、手術台のような細いベッドがあり、頭のところに大きな機械があった。

ベッドに座るように言われ、そのまま機械の下に頭を入れるような形で仰向けで寝転がった。
次に上瞼と下瞼をテープで固定... 「えっ!このままもう手術するの!?」という感情になりましたが、もう手術は始まっているようで甘んじて受け入れました笑

テープで瞼が閉じないように固定され、大きな機械が頭上に移動してきました。機械が眼に近づいてくる...。眼に何かが取り付けられた...凄い圧迫感... 大量の液体が眼に流れ込んでくる... 「緑の光が見えますかー?」と唐突に言われた。
「はい、見えます」「その光をじっと見てくださいねー。」とやり取り。
眼はすでに大量の液体でボヤけ、真ん中に緑の光が見える。時々、綿棒のような棒状のもので眼の表面を撫でられる。「上手ですよー頑張ってくださいねー」とお医者さんの声。
この時、自分はマスクをしていたのですが、あまりの圧迫感と未体験の気持ち悪さに、口がずっと開きっぱなしになっていました...(本当にマスクしててよかった...)
途中からは目が見えなくなり、ただひたすら白が広がる...
(...何かが焼けるような臭いがする... 恐らく自分の眼が。)
レーシック手術の時間は両眼5分程で完了しました。本当にあっという間の手術で良かった。

「次は部屋を移動しますねー、付いてきてください」と言われ、
「えっまだこれ続くの!?」と内心思ったがそんなこと口に出すこともなく大人しくついていく。
次は廊下手前、左側の部屋へ案内された。

「こちらに座ってくださいねー」と通されたのは大きな椅子。
「あ、そうか。角膜強じん化の手術か」となんとなく納得。大人しく座る。
「椅子が倒れますよー」と、美容室のシャンプーを思い出す心地の良い倒れ方をする椅子。また大きな機械が眼に近づいてくる...
また瞼がテープで固定され、眼球も固定器具のようなもので固定される。
掃除機で手を吸った時のような圧迫感が眼を襲う。
そこからまた眼に大量の液体が流れ込む。
「赤い点が見えますかー?」との声。
「はい。見えます。」
「そこをじっと見ていてくださいねー」
...確かに赤い光が液体でぼやけた中に見える。けど、液体が震えているのか、赤い光も左右に移動する... どうすりゃええねん...
とりあえず、じっと赤い光があった真ん中を見続ける。
「上手ですよー、そのままお願いしますねー。」
あぁ、これで合ってるんだなと安心感。口は相変わらず開いたままだ。
この手術も両目5分程で完了し、手術時間は30分もかからなかったと思う。

その後、渡された保護メガネ(サングラスのようなもの)をかけ、あらかじめ受付でもらっていた4種類の目薬を差し、変な眼鏡をした不審者の装いで電車へ。

電車の中ではひたすら眼の痛みと格闘していた。
麻酔が切れてきたのか、だんだんと圧迫感のあったところがズキズキと痛みだした。
最初は我慢していたけれど、途中で辛さのあまり、麻酔の目薬を再度差しました。
麻酔は偉大。本当にありがとう。
麻酔の目薬も差すと目が乾燥するとのことだったので、併せてもらっていた目薬と同時に使用しました。

その日は帰宅後、少し夕食を食べ、すぐに就寝しました。
手術当日は入浴は厳禁なので、翌日検診を終えるまではシャワーに入れず、そのことには少し不快感がありましたが、手術の翌日、目が覚めた時に、少しぼやけながらもはっきり見え始めている視界には素直に感動しました。(視力の安定までには少々の時間がかかるようです。)

ーーーーーーーーーーーーーーーここまで手術の話ーーーーーーーーーーーーーーー

 

2021年4月20日現在、自分はレーシック手術から1週間経ち、経過も順調なようです。翌日検診では視力1.2程度でしたが、1週間後には両目1.5に回復し、日常生活を裸眼で過ごせることがとても楽で、散歩やランニングの時に眼鏡がズレるといった心配もなく感動でいっぱいです。今は多少ドライアイな感じがありますが、お医者さん曰く数か月~1年ほどかけて良くなっていくとのこと。
ここまで長く書いてきましたが、僕個人的にはレーシック手術をやって良かったと感じています。
値段はやはり高く、リスクもあり、手術自体が怖く、失明したといった噂もある中、決断するのには結構な勇気も要ると思いますし、もしかしたら僕自身の運が良かっただけ or これから何か悪いことが起こる可能性もないとは言い切れません。
ここに書いたことは一事実と術後一週間の"個人"の所感ですので、あくまでも参考程度に見ていただければと思います。

ここまで長々と読んでいただきありがとうございました。
また何か面白いことがあれば投稿します。
それではまた!